• 整形外科、形成外科、リハビリテーション科、皮フ科
  • 052-584-7375
  • 名古屋市中村区名駅4-4-10
    名古屋クロスコートタワー2F

形成外科

形成外科

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形成外科は先天的な異常、あるいは後天的に発生した身体表面の病気あるいはケガなどを改善する科で、整形外科との関わりが強い科でもあります。対象部位は、頭部や体を含め、全身になります。当院では形成外科専門医ならではの創傷治癒に関する知識、皮膚縫合技術や特殊な手術器具、拡大鏡を用いての小手術・処置が可能です。保険診療から自費診療まで高品質な医療を、続けやすい価格で提供し地域のかかりつけとなれることを目指します。

ケガ、外傷

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何らかの外力が加わることで、皮膚や皮下組織、内蔵などに損傷が起きている状態が外傷です。皮膚や軟部組織の損傷がみられる外傷については、原因によって、切り傷、すり傷、刺し傷、咬傷などに分けられますが、受傷後約24時間以内間で可能な場合は縫合をする、あるいはケガの状態を確認し、軟膏等の外用薬を使用し、上皮化を待つなどの処置(治療)をいたします。

しこり(脂肪腫など)

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脂肪腫は、脂肪組織の増殖によって発生する良性腫瘍になります。皮下組織で発生するケース(浅在性脂肪腫)もあれば、筋肉内や筋肉間、筋膜下で発生する(深在性脂肪腫)こともあります。いずれにしても脂肪の塊なので、とても軟らかいです。腫瘍の大きさは数㎜~10㎝程度と様々で、単発もあれば多発することもありますが、単発の場合が大半です。発症しやすい部位は、背中、肩、頸部のほか、お尻、太腿、上腕などです。発生原因は不明とされていて、女性が発症するケースが多く、40~50代の世代によくみられるという特徴があります。

治療に関してですが、それほど大きくなく気にならなければ、経過観察ということもあります。ただ、腫瘍がだんだん大きくなっていく、圧痛がある、見た目がどうしても気になるという場合は、切除による手術療法となります。脂肪腫などの皮下腫瘍は、深さや血管の流入の有無など、見ただけでは分かりにくいものも多いため、手術の前に画像診断を補助的に用いる事で、より安全に治療を進めていく必要があるため術前にMRIなど検査が必要となることがあります。当院では局所麻酔下による日帰り手術を行なっているため5cm以内の小さなものだけが適応となります。局所麻酔では困難なほど大きい場合は、入院しての全身麻酔下での手術が必要になるため、全身麻酔可能な病院へのご紹介となります。
局所麻酔科での手術は、腫瘍の直上を小さく切開し、なるべく患者様に負担をかけないようにし、切除したら縫合して終了となります。抜糸まで約1週間程度の軟膏処置が必要となります。

できもの(粉瘤など)

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皮下に発生した袋状の構造物に古い角質や皮脂などが入り込むなどして嚢腫が形成された状態を粉瘤と言います。半円状に隆起し、平均的な大きさは直径1~2cm程度とされていますが、大きいものだと10cm以上になることもあります。また真ん中の部分に開口部(小さな黒い点)がみられるのものが多いです。

発生しやすい箇所は、顔面、頸部、背中、耳の後ろなどですが、体中どの部位でも発症の可能性はあります。また原因は不特定とされているものの、打撲や外傷(ケガ)などの刺激をきっかけに発症することもあるのではないかとも言われています。

主な症状ですが、かゆみや痛みなどの自覚症状はなく、肌の色と同じなので目立ちにくいとされています。なお粉瘤の部分を強く圧迫すると、異臭を放つ粥状物質が排出されるようになります。このほか、粉瘤に炎症が発生すると発赤や腫脹がみられ、痛みも伴います。これを炎症性粉瘤と言います。またこの場合、細菌などによって二次感染を引き起こすこともあります。

治療をする場合ですが、炎症性粉瘤が起きている場合は、切開と排膿を行い、必要であれば抗菌薬などを使用していきます。また感染がなく落ち着いている場合には外科的治療(腫瘍摘出)となります。手術は局所麻酔下での日帰り手術となります。具体的には、メスを使用して切開し、粉瘤を表皮ごと切除した後に縫合する①切開法のほか、粉瘤部位に小さな孔をパンチで開け、そこから内容物などを取り除いていく、②くり抜き法というのがあります。

② 切開法
粉瘤の袋部分を破らないように切開して全摘出します。
  • 再発が少ない
  • 以前に炎症が起きていても取り残す可能性が低い
切開法画像
② くりぬき法
粉瘤に小さな穴をあけ、内容物を取り出し、その後粉瘤を構成している袋部分を取り除きます。
  • 傷跡が小さく、目立たない
  • 手術時間が短い
くりぬき法画像

しみ、肝斑、あざ

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一口にしみと言いましてもいくつか種類があります。一般的には、長年に渡って紫外線を浴び続けたことによるメラニン色素の蓄積によって、加齢と共に発生する境界がはっきりした薄茶色~こげ茶色のしみ(大きさは数㎜~数㎝、紫外線を浴びやすい顔(頬の周辺)、手の甲、背中等に)がみられる老人性色素斑を意味することが多いですが、肝斑(顔面(頬周辺 等)に発生する左右対称の淡褐色のしみ)、そばかす(雀卵斑)、脂漏性角化症(いぼ状に隆起した良性腫瘍)、炎症性色素沈着(ニキビ痕や傷痕 等)などに分類されます。

一方、あざは、皮膚の一部が周囲の皮膚の色と異なって見えている状態を言います。そのあざの色によって、青あざ(蒙古斑、太田母斑、伊藤母斑、青色母斑)、赤あざ(血管腫)、茶あざ(扁平母斑、カフェオレ斑、ベッカー母斑)、黒あざ(色素性母斑)などと呼ばれます。あざと聞くと手足等をぶつけるなどして生じる出血斑を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、この場合はこれといった治療をしなくても自然と消失していきます。ここで言うあざとは、生まれつき、あるいは生まれて間もなく発生した一部の皮膚の色の変化のことを言います。

しみの治療ですが多くはレーザー治療が有効とされています。老人性色素斑であれば、Qスイッチレーザーを使用していきます。ルビーレーザーはメラニン色素に吸収されやすいので同色素を破壊しやすく、他の正常な組織に損傷を与えにくいという特徴があります。施術中の痛み(輪ゴムで肌を弾くような感覚)が気になる場合は、局所麻酔を使用し痛みを緩和させることもできます。施術後は、照射した部位にかさぶたが発生し、2週間程度で剥がれるようになります。その間は絆創膏治療が必要となります。主なリスクとしては、炎症性色素沈着、色素脱失、残存、施術後の細菌感染の可能性といったことが挙げられます。施術回数は1~2回です。

また肝斑とは、頬骨の高い部分あたりにできる左右対称の薄茶色もしくは灰色のしみのことで、まるでハケか何かで塗ったかのような境界明瞭なしみが広がっています。また、頬骨の部分だけではなく、額や鼻の下でみられることもあります。

原因は、慢性刺激の積み重ねによる炎症性色素沈着や、妊娠や経口避妊薬の服用、更年期など女性ホルモンのバランスの乱れが原因とも言われています。なお肝斑の多くは、30代以降の女性によく見受けられますが、それほど発症頻度が高いわけでもありません。

そのため、老人性色素斑と発症しやすい部位と症状が似ていることもあることから、老人性色素斑と診断されるケースも少なくありません。治療を受けるにあたっては、同じシミに見えても老人性色素斑と肝斑では、全く治療方法が異なりますので、しっかりとした診断を受ける必要があります。

肝斑の治療では、老人性色素斑のようなレーザー治療は用いません。トラネキサム酸(トランサミン)と呼ばれる内服薬を服用していきます。これは、しみの中でも肝斑にのみ有効とされ、色素の沈着を抑制する効果があると言われるものです。

ただし、必ずしも全ての方に有効というわけではありません。そのほか、vitamin Cの内服、外用薬などを併用していきます。

あざの治療でも、Qスイッチルビーレーザーを使用します。同レーザーの治療が有効なのは、青あざ(太田母斑・異所性蒙古斑)や茶あざ(扁平母斑)です。施術回数としては、個人差ありますが、5回程度は必要と言われていますが、増悪するリスクもありテスト照射を行なってから治療することも多いです。また、赤あざ(血管腫 等)であれば、色素レーザーを使用していきます。この場合、1回の照射で改善するのは難しく、3~5回程度は通院していきます。副作用としては、照射部位のほてりや発赤、炎症後色素沈着、内出血などが挙げられます。

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いぼ、ほくろ

いぼとは

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いぼは医学用語で疣贅(ゆうぜい)と呼ばれますが、主な種類にヒトパピローマウイルス(HPVウイルス)に感染することで発症する尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と皮膚の老化や紫外線が原因で皮膚細胞が増殖して隆起する老人性疣贅(脂漏性角化症)、首に多発するアクロコルドン、スキンタッグなどがあります。

尋常性疣贅に関しては、健康な皮膚状態であれば感染することはありませんが、小さな傷口があると、そこから感染して発症するようになります。なお、手足の甲や指、爪の周囲、足の裏、肘、膝などにできるいぼの大部分はウイルス感染によるものです。

発症して間もない時期のいぼは平らで小さく、時間の経過と共に大きくなって盛り上がっていきます。そして大きくなると、表面がザラついて硬くなります。いぼ自体に痛みやかゆみが伴うことはありません。また、足の裏にもできますが、この場合は圧迫を受けているので盛り上がることはありません。ただ、歩くと痛みが出る場合もあります。

治療としては、炭酸ガス(Co2)レーザー(自費診療)にて行います。施術では、最初に局所麻酔を行うことで痛みを軽減させます。そして患部にレーザーを向けて焼灼し、炎症を止める外用剤を塗るもしくは創傷被覆剤を貼って終了となります。治療時間については、ほくろとほぼ同じです。

アクロコルドン、スキンタッグに関しては小さなものは液体窒素で焼灼する事もあります(保険適応)が、大きなもの、多発するものは炭酸ガスレーザーで除去します。(自費診療)

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ほくろとは

ほくろは、先天性と後天性のケースがありますが、いずれも良性腫瘍です。メラニン色素などを含む良性の母斑細胞の塊がほくろですが、見た目だけでは悪性黒色腫(メラノーマ)と区別がつかないことがあります。そのため、ほくろが急に大きくなった、形が左右で非対称、ほくろの色の濃淡が目立つという場合は、悪性腫瘍の可能性もありますので、一度ご受診ください。なお、ほくろの除去については、見た目が気になって取るという場合は、全額自己負担(自費診療)となります。

当院では、いぼやほくろの治療については、炭酸ガスレーザーを使用します。この場合、施術前に局所麻酔を行います。同レーザーの照射によって、皮膚組織に含まれる水分にエネルギーが吸収され、蒸散作用が起きるようになります。これによって、いぼやほくろは瞬く間に除去されるほか、熱凝固作用も働くようになるので、出血がみられることが少ないという利点もあります。1回の施術時間は数分~10分程度です。ほくろについては、大きさや根が深い位置まで及んでいる場合は、複数回の施術が必要になることもあります。

施術後の注意点ですが、除去した部位に浅い皮膚潰瘍や凹みがみられますが、1~2週間ほど経過すれば、皮膚は再生し、上皮化していきます。それまでは、軟膏を塗布する、保護テープを貼るなどのケアが必要です。また施術後にみられる紅斑や色素沈着などは、2~3ヵ月かけて徐々に消えていくようになります。

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しわ・毛穴

この場合、主に顔の毛穴になります。毛穴はそれこそ全身にあるもの(約500万個)で、顔には20万個ほど存在するとされています。開きやすくなる原因としては、皮脂が過剰に分泌している、肌のたるみが挙げられています。たるみについては、肌の乾燥と加齢によるコラーゲンの減少が関係していると言われています。前者は、水分量の低下によって肌の弾力やハリが失われることによる肌の緩みからのたるみと言われます。後者は、コラーゲンなどタンパク質の分泌低下がたるみを引き起こし、これをきっかけに毛穴が開くようになると言われています。

毛穴の開きを改善する治療法としては、ケミカルピーリングや医療専売化粧品があります。

ケミカルピーリングは、化学薬品(グリコール酸 等)を皮膚に塗布することで、肌表面の角質を除去し、肌の新陳代謝を活性化させます。これによって皮脂などが詰まることで開いた毛穴が改善されるようになります。施術時間は30分程度です。なお施術中は、塗布した部位にピリピリした痛みが感じられます。施術中も冷やすなどして、できるだけ痛みの感覚を軽減させていきます。それでも施術後の数日間は、肌に赤みがみられる、皮膚が剥けるということがあります。また薬品の効きを強くする、あるいは弱くするという調節もできますが、強めにすることで炎症性色素沈着がみられることもあります。持続的な効果を期待される場合は、2週間に1回程度の間隔で複数回は受けられるようにしてください。

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ニキビ

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ニキビは主に毛穴に発生する皮膚疾患です。発症メカニズムとしては、(思春期等でアンドロゲンの分泌が亢進され、)皮脂の分泌が過剰になっていくことで、毛穴に皮脂が詰まるようになります。そうなると面皰が形成されるようになります。その中では、皮膚の常在菌であるアクネ菌が増殖していくわけですが、やがて炎症が発生し、赤いブツブツ(赤ニキビ)、膿のある発疹(黄ニキビ)などの皮膚症状がみられるようになります。これがニキビです。ちなみに赤ニキビ、黄ニキビを悪化させると、皮膚症状が治まっても瘢痕となって残ってしまうこともあるので、適切な治療を速やかに行うようにしてください。

発症しやすい部位については、皮脂分泌が過剰になりやすい、顔、胸、背中などです。思春期世代を中心に10~30代の世代に発症しやすいと言われています。なお成人後は、主に不摂生な生活習慣を続けることで起きるようになります。

治療に関してですが、炎症の症状があれば抗菌薬の外用薬、内服薬を使用していきます。またニキビ治療とニキビ痕の治療を同時進行で行えるケミカルピーリングのほか、高濃度レチノールを含む化粧品などによる治療もあります。

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赤ら顔、血管腫

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赤ら顔は、頬や眉間、鼻など皮膚の薄い部分の毛細血管が拡張し、それが透けてしまうことで顔が赤く見えている状態(毛細血管拡張症)もあれば、ニキビ(ニキビ跡)や皮膚の乾燥、炎症が原因で赤ら顔になるということもあります。毛細血管拡張症については、気温差やストレス、アルコール、寒暖差などが悪化要因に挙げられています。

血管腫には、細胞の増殖によって脈管に発生する腫瘍(乳児血管腫:良性の腫瘍)、毛細血管の生まれついての形成異常による単純性血管腫(毛細血管奇形)があります。乳児血管腫は、顔面や上腕などによくみられますが、数年後で自然に消えるようになります。ただ瘢痕を残しやすいことから治療を行うことがよくあります。単純性血管腫については、頭や首の部位に境界がはっきりした赤色の斑がみられるようになります。これは自然に消えることはなく、成長すると共にその色合いは濃くなっていくので、早期に治療をする必要があります。

このような赤ら顔、血管腫につきまして、当院では色素レーザー(Vビーム)による治療を行っていきます。同レーザーは、血管の増生や拡張に伴って引き起こす病変の原因とされる酸化ヘモグロビンと呼ばれる物質を破壊することで、上記疾患による症状を改善させていきます。

一度の施術による照射時間は10分程度、施術中は皮膚が輪ゴムで弾かれるような痛みがみられることがあります。1回で全てを改善するのは難しく、5回程度は施術を受けていただくことになります。治療中は、3~4週間程度の間隔を空けるようにします。基本的には麻酔は使用しませんが、痛みに不安がある、小さなお子さんという場合は、使用いたしますので、お気軽にお申しつけください。

施術後の注意点ですが、照射部位に赤みやヒリヒリした痛みなどを感じることがあります。このような場合、冷やすことで痛みが軽減していきます。炎症がみられる場合は、外用薬を塗布します。また内出血や水疱が現れるということもあります。このほか、照射部位が物理的刺激を受ける、あるいは日焼けをするなどすれば色素沈着を起こすケースもあるので、しっかりUVケアなどの予防対策も怠らないようにします。

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異所性蒙古斑

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蒙古斑は、出生時から1ヶ月ころまでに主にお尻の部分を中心に確認することができる青色の母斑のことで、黄色人種に多くみられます。
人種に関わらず、母親の胎内にいる時に真皮の層(青く見える深さ)にメラノサイト(色素細胞)が残存していることで起こると言われています。

蒙古斑のうち、通常発生する臀部・腰仙部以外の部位にできたものや、その範囲が広い場合を異所性蒙古斑と言います。

蒙古斑も異所性蒙古斑も、成長とともに6〜10歳くらいまでに薄くなることもありますが、異所性蒙古斑に関しては、臀部の蒙古斑に比べると自然に消える可能性は少ないとされています。

治療に関しては、濃いもの、広いものに対して保険適応のレーザー治療が可能です。
Qスイッチルビーレーザーを照射し、ピンポイントでメラニンを破壊します。
治療回数については、色の濃さや範囲などによって個人差があります。広い場合には分割して照射したり、基本的には複数回照射を基本とします。同部位では3ヵ月以上期間を空けて行います。(1部位5回まで)
また、合併症等が出現した際には間隔を延長します。

レーザー後の色素沈着の可能性など踏まえ、ご相談の上、自然消退を待ったり、薄い場合などは特に経過観察とすることもあります。

注意点(合併症)としては、レーザーにより色素脱失、色素沈着、肥厚性瘢痕、熱傷などがみられる可能性があります。(30~60%)

治療の際には輪ゴムではじかれたような痛みがあります。
照射時の痛みをできるだけ軽減させたい場合は、施術前に麻酔クリームを使用します。
治療後は、数日間軟膏を塗布し、保護します。
また、治療後1~2ヵ月の間はしっかりと日焼け止めと保湿を継続していただきます。

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巻き爪

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多くの場合、足の親指の爪の両端が丸まった状態になってしまいます。これを巻き爪と言います。さらにこの変形した爪が皮膚に食い込んで、激しい痛みや出血などがみられ、歩くのも困難になることがあります。このような場合を陥入爪と言います。

発症の原因としては、サイズの合わない靴を履いていることによる圧迫、激しい運動をしている、深爪、外反母趾の影響といったことが挙げられますが、爪水虫(爪白癬)をきっかけに発症することもあります。

治療については、保険診療と自費診療があります。保険診療では、爪が皮膚に食い込むなどして炎症や腫れがみられている状態を治療する対症療法(抗菌薬、ステロイド系の外用薬 等)や、手術で爪が丸まってしまう部位を切除し、そこにフェノールと呼ばれる薬剤を塗布したりバイポーラーを用いて焼灼したりします。

医療脱毛

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医療機関でのみ行われるレーザー脱毛が医療脱毛です。この場合、脱毛をしたい部位にレーザーを照射していくことで、毛根の組織(毛母細胞、毛乳頭)を破壊していきます。
また医療レーザーは、施術時は医師もしくは医師の指示を受けた看護師が行います。そのため、何らかの皮膚トラブルがあっても速やかに医師が対応することができるという利点もあります。

施術時は肌をゴムで弾かれているような痛みを感じることがあります。そのため、施術前に痛みを軽減させる麻酔クリームを使用するなどします。部位によって、約2ヶ月ごとに5~8回程度の施術(期間は1~2年ほど)で、脱毛の効果を実感できるようになります。
脱毛のリスクもいくつかあります。ひとつは、やけどです。レーザーの熱によって、照射部位の肌に赤み、ヒリヒリした痛みがみられるほかにも、腫れや皮が剥けるなどの症状が現れることもあります。その際は、外用薬(ストロイド系 等)を塗布するなどしていきます。また、レーザーの強い刺激から毛嚢炎(ニキビのような状態)を引き起こすこともあります。発症すると、抗菌薬(外用もしくは内服)を使用します。また、上記の症状(炎症)が強かった場合は、色素沈着が起きやすくなります。そのためレーザー照射後に何かしらの皮膚トラブルを確認したのであれば、速やかにご相談、ご受診されるようにしてください。

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AGA

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AGAはAndrogenetic Alopeciaの略称で、男性型脱毛症とも呼ばれます。思春期を過ぎた頃から始まるとされ、主に頭頂部や前頭部の部分で脱毛が進行するようになります。

発症の原因には、アンドロゲン(男性ホルモン)の一種であるテストステロンが関係しているとされています。これが還元酵素のひとつである5αリダクターゼと結びつくことでジヒドロテストステロン(DHT)を生成します。このDHTが主に前頭部や頭頂部の毛包に存在する男性ホルモン受容体と結合してしまうと、ヘアサイクル(毛周期)の中の成長期がどんどん短縮し、成長期・退行期・休止期と繰り返すようになるので、毛包はだんだん縮小して細く短い髪の毛に生え変わるようになります。これを軟毛化とも言いますが、最終的には脱毛するようになります。進行速度については、個人差あるもののゆっくりで、多くの患者様は30歳を過ぎる頃に目立つようになります。

診断の有無については、脱毛部位や年齢、経過などでつくようになりますが、何らかの病気による脱毛症でないことを確認する必要もあります。

診断の結果、AGA治療薬が必要な患者様に対して、当院では5α還元酵素阻害薬として、フィナステリドもしくはデュタステリドを処方いたします。ちなみにプロペシアは、前頭部と頭頂部にのみ5αリダクターゼ(Ⅱ型)を阻害する働きがあるのに対し、サガーロは頭部全体の5αリダクターゼ(Ⅰ型・Ⅱ型)を阻害するとしています。
副作用に関しては、男性機能の不全(勃起不全、性欲減退 など)、肝機能障害、乳房の女性化などが言われています。そのため、適宜血液検査を行い、肝機能の数値をチェックの必要があります。またPSAという前立腺腫瘍マーカーにも影響を与えることがあるため、こちらも採血が必要となります。

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目の下のたるみ(くま)

下眼瞼のクマ取り (経結膜眼窩脂肪切除術(脱脂術)/下眼瞼除皺術/眼窩脂肪移動術(ハムラ法))

治療の概要

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まず初めにクマと言っても大きく3つに分類されます。

  1. 手術が基本となる脂肪の脱出によるたるみや、その下の影によるもの。
  2. 青クマと言って目の周りは皮膚が薄く皮下脂肪も無いため下の筋肉(眼輪筋)や血管が透けてみえることによるもの。
  3. 茶クマと言われる慢性炎症性色素沈着があります。

実際にはどれかだけではなく、組み合わさっている場合が多いです。

手術による治療が適応となるのは主に1つ目です。

目の下(下眼瞼)は、加齢に伴い眼球のクッションになっている眼窩脂肪という部分が眼球を支えているロックウッド靭帯が緩み脂肪が前に押し出されてくることでたるみが生じ、クマがあらわれます。また、クマによって引き伸ばされた皮膚が皮膚のたるみを生じさせます。このクマは、顔の印象を年齢より老けたものにしてしまったり、疲れたように見せてしまったりします。

正常な下眼瞼の断面

正常な下眼瞼の断面

クマ(目袋)が目立つようになってきた下眼瞼の断面

クマ(目袋)が目立つようになってきた下眼瞼の断面

この目の下のクマの原因となる、眼窩脂肪を取り除く方法として、経結膜眼窩脂肪切除術(脱脂術)、下眼瞼除皺術、眼窩脂肪移動術(ハムラ法)があります。

施術の詳細については、以下をご参照ください。

経結膜眼窩脱脂術(経結膜眼窩脂肪切除術)はこちら
下眼瞼除皺術はこちら
眼窩脂肪移動術(ハムラ法)はこちら

自費手術

ほくろ切除

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先にも述べましたが、美容的な観点でほくろの切除を希望される場合は、全額自己負担による自費手術となります。当院では、それほど大きくないほくろであれば炭酸ガスレーザーを用いて除去していきます。なお1回の施術では、全てを取りきるのが困難と判断した場合は、期間を空けて複数回行うこともあります。施術時は、局所麻酔をしてから、炭酸ガスレーザーを照射していきます。同レーザーは水分に吸収されやすく、瞬時に蒸散されるようになるので、出血も少ない状態でほくろを取り除いていきます。施術時間については10分程度です。施術後は軟膏を塗布して終了となります。

注意点としては、ほくろ(腫瘍)の切除による傷ができている状態でもあるので、軟膏の塗布、保護テープを貼付するなどして、しっかりケアしていきます。傷については1~2週間程度で癒えていきますが、赤みや黒ずみについては3~6ヵ月程度残り続けることもあります。

また濃く、大きいほくろにつきましては、メスで切開して取り除いて縫合する外科的手術を行います。この場合は1回で取りきることはできますが、抜糸が必要になる、手術による傷跡が目立たなくなるまで数ヵ月かかるということがあります。施術時は、局所麻酔をしていくので痛みを感じることはほぼないとされ、時間は30分程度としています。

術後のリスクとしては、赤み、腫れ、内出血、傷の肥厚化、色素沈着などが挙げられます。抜糸をするまではガーゼ等で保護し、抜糸後はある程度の期間までテーピングをしていきます。また日焼け対策も怠らないようにします。

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二重まぶた埋没法

治療の概要

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二重まぶた埋没法は、メスを使用せずに一重まぶたをパッチリとした二重まぶたにするための手術です。専用の糸と針を使用し、まぶたの裏側から二重まぶたに仕上げます。瞼板から繋がるまぶたを持ち上げる働きのある上眼瞼挙筋に糸を結ぶ挙筋法で行います。患者様の状態を正確に見極め、十分にインフォームドコンセントを行った上で決定いたします。

メリット

  • 一重のまぶたのコンプレックスが解消する
  • 大がかりな手術は必要ない
  • 短時間に行える(20分程度)
  • 大きな傷が付かない
  • 自然な目元に近づけることが出来る

治療後の経過

手術の直後は目の周りの内出血や腫れ、まぶたの周辺がかぶれたりします。二重の状態も、少し幅の広い、多少不自然な感じになります。手術から2週間程度で腫れ、内出血や違和感も少しずつ収まっていき、治療後の経過によっても異なりますが、1ヶ月ほど経過すると腫れが収まってくる事で、目元のバランスが整ってきます。手術前に目標としていた二重ラインが完成します。

合併症、注意点など

埋没法は、切開による二重形成に比べて元の状態に戻りやすい(糸が取れやすい)と言われています。そのときは、もう一度施術を行うことがあります。(1年以内であれば無料)また、目を閉じた際に糸のふくらみや皮下の色が外から目立つこともあります。
その他、腫れ、内出血、鈍痛、感染、二重幅の左右差、乱れなどがあります。また、眼瞼下垂のある方や厚い上眼瞼の方にはできません。
患部の腫れや内出血については、徐々に治まりますが、気になる方はお気軽に当院までご連絡ください。

*施術から1年以内1回に限り、糸の外れ、露出に対して同様の施術内容で再手術保証あり。

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目の上のたるみ(眉下切開)

加齢に伴い目の上のたるみが多く、重いまぶたとなってきた方に、眉下切開と言って、眉毛の下の皮膚を切除してたるみを取る方法と、眼瞼下垂と言って皮膚のたるみのみならず、眼瞼挙筋と言う目を開ける筋肉も伸びてしまっている状態になっている方は、皮膚切除だけではなく眼瞼挙筋を瞼板に固定する手術が必要となります。

眉下切開
目の上のたるみが多く、重い瞼で二重の幅が狭くなっていたり、加齢に伴い、たるみのみならず眼瞼下垂を併発していることがあります。

メリット

皮膚だけが厚ぼったく、眼瞼下垂が無ければ眉毛の下の皮膚を部分的に切除します。加齢で二重の幅が狭くなってきた方に、二重のデザインを変える事無く、軽くすることが可能です。

また、眼瞼下垂を伴っている方は、重瞼線で切開して、皮膚の切除を行いつつ、伸びた眼瞼挙筋腱膜を瞼板に固定する眼瞼下垂手術を同時に行うこともあります。

治療経過

局所麻酔を使用します。手術時間1時間程度。
術後の抜糸は約1週間後に行います。眉毛のメイクは抜糸後に可能です。内出血、腫れは2週間程度。創部の赤みは2〜3ヶ月かけて引いていきます。

合併症

重瞼線の菲薄化、創部の赤み、凹凸(ドックイヤー)、上眼瞼の予定外のシワ、つっぱり、陥凹など。
その他、痛み、内出血、腫れ、兎眼(閉瞼障害)などを生じる場合があります。

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経結膜眼窩脂肪切除術(脱脂術)

メリット

経結膜眼窩脂肪切除術は結膜の内側(アッカンベーをした時に見える下瞼の内側)を切開し、そこから余分な脂肪を取り出してしまうものです。皮膚の外側を切開せずに脂肪を取り除けるため、傷跡が残らず、抜糸の必要もありません。またダウンタイムも短めになっており、翌日から洗顔やメイクも可能です(長時間の入浴は腫れが増しますので控えてください)。

経結膜眼窩脂肪切除術(脱脂術)

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治療経過

経結膜眼窩脂肪切除術は局所麻酔で所要時間は1時間ほどです。点眼、抗生剤を処方します。テーピング固定は初め3日間程します。腫れは1~2週間程度で収まります。内出血があった場合も同程度で収まることが多いです。はじめの数日は血の涙が出ることがあります。術後7日目を目安に経過観察のため受診していただきます。通院の回数は術後の状況によって異なります。また一定期間、コンタクトレンズが使用できませんので、コンタクトをご使用の方は術後1週間は眼鏡をご用意ください。

合併症

  • 脱脂後のくぼみ
  • 皮膚のたるみ
  • 下眼瞼内反

その他、腫れ、内出血、疼痛、出血、血腫、シコリ感などが生じる場合があります。また、ドライアイや異物感、アレルギー反応による炎症などの症状が現れる場合が考えられます。その場合、適切な処置が必要となります。

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下眼瞼除皺術

目の下のたるみと皮膚皺(しわ)を改善し、クマをしっかりと取りたい方へ

メリット

クマが大きくて目の下の皮膚が余ってしまうことで、しわやたるみが強くなり、脂肪を取り除く脱脂術だけでは下瞼のクマが改善されない、またはしわが増えてしまう可能性が高い場合は、下眼瞼除皺術(じょすうじゅつ)が有効な場合があります。
これは、下まつげの1~2㎜ほど下を切開して下方に剥離し眼窩脂肪を切除した後に、余分な皮膚を数ミリ取り除き、緩んだ皮膚、筋肉を引き上げるように縫い縮めるものです。また外反(アッカンベー)の予防で目の外側の眼輪筋を目の外側の骨(頬骨骨膜)に固定することもあります。下瞼に張りを取り戻すことにより、目元がすっきりとし、目のリフトアップ効果も期待できます。

下眼瞼除皺術

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治療経過

皺やたるみ、脂肪の左右差や、顔全体のバランスを見ながら、皮膚の切除量、および脂肪の除去量を決めていきます。手術は局所麻酔にて行い、状態や施術内容により、所要時間は異なります。
切開後は縫合しますので、抜糸まで約1週間は患部に軟膏塗布します。術後2~3日は入浴や飲酒、激しい運動は避け、約3週間はなるべくメイクもしないようにし、またコンタクトレンズの使用も1週間は一定期間避けるようにします。個人差はありますが、仕上がりまで1ヶ月かかり程度かかります。多少の皮膚の傷跡は残りますが、多くの患者様の場合、1~3ヶ月かけて目立たなくなり、下まつげが伸びることで、隠れてしまう場所でもあります。

合併症

  • 脱脂後のくぼみ
  • 皮膚のたるみ、しわの残存
  • 下眼瞼外反(あっかんべー)

その他、腫れ、内出血、疼痛、出血、血腫、感染、創離開、瘢痕睫毛の脱毛、元々の骨格・目の形により自然な範囲での左右差は生じたり、自分が想像したいたものと異なる事があるなどがあります。

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眼窩脂肪移動術(ハムラ法)

メリット

目の下のたるみ取りを行う際に眼窩脂肪の除去だけでは全体的に窪んでしまう事があります。この窪みは、靭帯によって皮膚が骨に強力にくっついているためです。
ハムラ法は、この谷間を埋めるために余った眼窩脂肪を切り離す事無く下の骨の前に移動させる方法です。

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この方法を用いる事で、太腿から脂肪を取って注入する必要が無く、脂肪弁を血流を保ったまま移動させる事で脂肪注入するよりも生着率が上ります。また、切除し過ぎによる陥凹のリスクが減ります。
たるみの状態によっては適応とならない事もあります。

治療経過

皮膚のたるみがあり、皮膚切除を必要とする場合には表ハムラ法と言って、下眼瞼除皺術に眼窩脂肪移動術を追加する方法で行います。抜糸は約1週間後に行います。
また、皮膚のたるみが少ない方は経結膜から皮膚を切らずに眼窩脂肪を移動させる裏ハムラ法で行う事も可能です。こちらは抜糸は必要ありません。
脂肪量に応じで眼窩脂肪を一部除去しながら移動量を検討します。

所要時間は2時間程度。術後は軟膏、点眼処置が約1~2週間必要となります。
洗顔は2日後から可能です。(糸を外に留置した場合は1週間後から)
裏ハムラ法で行うと数日間は血の涙(結膜側の傷からの出血)を認めます。
内出血は約2週間程度。浮腫は1ヶ月かけて引いていきます。完成までは数ヶ月要します。

術後7日目を目安に経過観察のため受診していただきます。
通院の回数は術後の状況によって異なります。
また一定期間、コンタクトレンズが使用できませんので、コンタクトをご使用の方は術後1週間程度は眼鏡をご用意ください。

注意事項・合併症

眼窩脂肪にある程度のボリュームが無いと移動が難しい事があります。
皮膚のあまり方に応じて皮膚切除が必要になる事があります。(表ハムラ法)

脱脂のみを行うよりも剥離範囲が広くなるため内出血などのダウンタイムが少し長くなります。
術後、裏ハムラ法は、下眼瞼内反。表ハムラ法は下眼瞼外反(あっかんべー)となる可能性があります。

共通事項として、皮膚のたるみ、しわ、くぼみなどの残存の可能性があります。
その他に感染、創離開、瘢痕睫毛の脱毛、元々の骨格・目の形により自然な範囲での左右差が生じたり、自分が想像した状態と異なる事があります。

術後に腫れ、内出血、疼痛、出血、血腫、シコリ感などが生じる場合があります。また、ドライアイや異物感、アレルギー反応による炎症などの症状が現れる場合が考えられます。その場合、適切な処置が必要となります。

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クリニック概要

クリニック名
米田医院
院長名
飯島由貴
診療内容
整形外科、形成外科、リハビリテーション科、皮フ科
所在地
〒450-0002
 名古屋市中村区名駅4-4-10
名古屋クロスコートタワー2F
TEL
052-584-7375
FAX
052-551-4511
最寄駅
JR名古屋駅、地下鉄名古屋駅、名鉄名古屋駅
近鉄名古屋駅、地下鉄国際センター駅
診療時間 日・祝
9:30~13:00 -
15:00~18:00 - -

※初診の方……診療時間終了の30分前までに受付をお済ませください。また、前回の治療から1ヶ月以上来院がない場合・治療部位が新しく増えた場合は終了30分前までの来院をお願い致します。なお、時間は変更になる場合がございます。詳しくは電話でお問い合わせください。
※再診の方……診療時間終了の10分前までに受付をお済ませください。

052-584-7375